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優れた経営者の6つの特徴

★ポイント★

経営は、「動き・流れ」を持ったもの

 

「スキル」と「センス」の違い

戦略競争の基本論理は競合他社との違いを作ることですが、一般に、SWOT分析といったフレームワークに頼ってしまいがちです。

経営者が立てる戦略と、担当者が立てる戦略は、全く異なるものです。

 

これは、「スキル」と「センス」の違いに表すことができます。

 

スキル(担当者)

・分業できる(Ex.ファイナンス、会計、マーケティング

・特定の物差しの上で評価できる(Ex.TOEIC 850点)

・フィードバックかかる(Ex.TOEIC500点なので努力して点数上げる)

・育てられる(標準的な開発方法がある)

・投入努力と成果の因果関係が明確(やればできる)

・代替がきく

 

センス(経営者)

・分業できない(商売丸ごと全部動かす)

・物差しないから示せない

・フィードバックかからない

・育てられない(育ちはする。育つ土壌があるかどうか)

・投入努力と成果の因果関係が不明

・代替がきかない

 

世の中の人々は、輪郭の掴める「スキル」を好みますが、商売にの成果には、経営者のセンスも担当者のスキルも、どちらも欠かせません。

 

優秀な経営者の条件

1.分析よりも綜合

すでに存在するものであれば分析はできますが、これから創り出そうとしているものは分析できません。

つまり、まずはストーリーを創ることが第一優先です。

 

2.「何をしないか」を決断できる

例えば、「競走」と「競争」は似て非なるものです。

競走では金メダルが1つですが、競争では1つの業界に勝者が複数存在します。

 

特に、経営では資源制約があり、何をしないか選択することこそ、戦略的意思決定だと言えます。

 

3.思考が直列

例えば、テニスでは速い球を打つことが大切な一方、バドミントンではスマッシュやドロップを打ち分けることが大切です。

これを商売に当てはめた時、商売はバドミントンに近いと言えます。

 

つまり、戦略ストーリーには、時間的な奥行き・広がりが求められます。

そのため、個別のアクションはストーリー全体の文脈に置かなければなりません。

 

4.抽象と具体の往復運動

「要するにこういうこと」だと言える人のように、具体的と抽象化を何度も行うことで引き出しを多くできます。

 

5.インサイドアウト

商売の大原則は自由意思で行うところにあります。

そのため、「こうなるだろう」ではなく、「こうしよう」で行うことが大切です。

 

6.話が面白い(プレゼンテーションスキルではない)

優れた経営者には明るい人が多く、自分が一番面白がってやれる人が望ましいです。

そのため、外在的な報酬ではなく、内発的な動機があることが大切です。